日本では食品にかける消費税を下げるとか撤廃とか政策論争がありますが、北欧諸国は「書籍」に課す日本の消費税にあたるVAT(付加価値税)を下げるか撤廃しています。今年デンマークも25%のVATを撤廃することになりました。
書籍に毎年20万円以上費やしている身にはうらやましい限りです。
なぜ免税をするのか?特に若者で増大している“読書危機”に対応するためです。
国民に読書を奨励することは、読み書き能力の向上だけでなく、デンマーク文化の発展にもつながるとデンマーク文部省が語っています。
読書する人が減っているのは北欧や若い人に限ったことではありません。世界的に読書離れが進んでいます。そして読者の読解力も低下しているのです。
読書習慣の衰退は社会的格差も広げています。米国では過去20年間で「趣味として読書をする人」の割合が約2割減少し、英国でも40%が過去1年間に本を読んだり聞いたりしていない。経済的に恵まれない子供ほど読書の機会が少なく、「リーディングギャップ」が広がっているのです。と英国の週刊誌Economist「エコノミスト」は伝えています。
スマホでSNSばっかり見ている人が、価格が安くなったからって本を読むようになるとは思えませんが、読書の大切さを喚起させるという意味でも良いことですね。
最近、小説以外で気になった本があります。それは“地球の歩き方 オルカン eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の歩き方”です。読んでみました。eMAXISとは三菱UFJアセットマネージメントが設定した投資信託商品です。オルカンは米国のMSCIという金融サービスを提供している会社(NYSEに上場しています。ティッカーは同じく”MSCI”)が提供している指数”ACWI”(All Country World Index)に連動するインデックスファンドということになります。インデックスなので信託報酬も低く設定されていて、ずっと新NISAでの資金流入額トップの座をキープしています。設定開始は2018年で、自分はこのインデックスファンドを2022年から随時買い増していて(NISAではなく特定口座)現在の含み益は+60%くらいです。
全世界と謳っていますが、ACWIがカバーしているのは47か国(アメリカ、カナダ、ブラジル、コロンビア、ペルー、チリ、メキシコ、日本、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、中国、インド、台湾、韓国、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、オーストリア、スイス、スペイン、スウェーデン、ベルギー、デンマーク、アイルランド、ノルウェー、ポルトガル、フィンランド、ポーランド、ギリシャ、ハンガリー、チェコ、イスラエル、サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、トルコ、エジプト、南アフリカ)です。国別構成比率で一番大きいのがアメリカで67%です。

地球の歩き方オルカンではこの47か国の紹介と採用されている上位の会社名も載せています。またオルカンゆかりの地としてシュトゥットガルト(ドイツ メルセデスとポルシェの本社)マラネッロ(イタリア フェラーリの本社)ヴヴェイ(スイス ネスレの本社) ヨーテボリ(スウェーデン ボルボの本社)等も取り上げています。
トゥールーズ(フランス エアバスの本社)とフェルトホーフェン(オランダ ASMLの本社)がなかったのが残念です。
いくつか知らない会社もあってそれを調べたりして勉強になりました。なかなか良い企画とは思いますが、肝心の“地球の歩き方海外シリーズ“は学研グループに事業譲渡されてからアップデートが遅いので、そっちも頑張ってもらいたいです。国内シリーズは好調みたいですが・・・。
さてオルカンにも採用されているデンマークですが、首都コペンハーゲンには世界三大ガッカリ名所の一つ“人魚姫像”があります。

”小さい”人魚姫像
ブリュッセルの“小便小僧像”もそうですが、思い描いていた姿より小さいからガッカリなのだと思います。それならということで、この小さな人魚姫像の近くに2006年に大きな人魚姫像も建てられていました。しかし地元民からこれは下品だと不評が絶えず2018年に撤去され、像はドラウエア要塞に移設されました。しかしここでも結局“猥褻だ、下品だ”と不評で今年ついに撤去されたということです。ばかでかい像なので撤去しても置き場所に困るし、壊すのも大変そうですね。
高さ6メートル重さ14トンにもなるこの像を作ったペーター・ベックは、そうした批判は理解できない、石像の胸は単純にそのスケールに「比例したサイズ」だと反論しています。

”大きい”人魚姫像
さすがにこれはヤバイでしょ!!
小さな人魚姫像は安泰なのでご心配なく。
おわり