Meet You at Hard Rock Cafe ハードロックカフェ

世界ハードロックカフェ訪問記とトリビア

海外Hard Rock Cafe紀行2023 ④

今回はPiccadilly Circus、New Castle、 EdinburghとTromsøのハードロックカフェに行ってきました。ピカデリーサーカス、ニューカッスル、トロムソは初訪問です。

Piccadilly Circus           New Castle                  Edinburgh                    Tromsø

日程は

9/17 NH211   HND - LHR 09:55-16:20

9/19 DY1355  EDI - OSL 11:00-13:55

9/19 DY382   OSL - TOS 17:10-19.05

9/21 SK4409 TOS – OSL 08:30-10:20

9/21 LH861   OSL – FRA 13:00-15:05

9/21 NH224  FRA-HND 20:45-16:45

 

ロンドンからニューカッスルニューカッスルからエディンバラまで列車を使いました。

DYはノルウェーLCC、Norwegian (ノルウェー・エアシャトル)です。UKのLCC Logan Airニューカッスルからアバディーン経由でオスロという選択もありましたが、Norwegian はトロムソまで予約できるのでこちらを選びました。オスロからトロムソは1本早い14:45の便もありましたが、LCCで乗り継ぎ50分はショート・コネクションに慣れているとはいえさすがに怖いので乗継3時間15分にしました。UKからノルウェーはシェンゲン入国になります。この入国審査はかなり時間がかかったので、余裕の乗り継ぎで良かったです。

ロンドン行のANA便は復活した羽田空港第2ターミナルからの出発です。ラウンジにはバーカウンターがあり、第2ターミナルのラウンジにはないものを飲めます。ジンジャービールを飲んでみました、キリっとした味わいでおいしかったです。食事のメニューは同じです。グルメじゃないので食べ物にこだわりはありませんが、ここでは他のメニューには目をくれず、必ず“鮭いくら丼”を食べます。鮭といくらのバランスが絶妙に良いのです。

ラウンジからの景色            かき揚げそばと鮭いくら丼

ロンドンまで14時間のフライトですが、話題のインド映画RRRは3時間楽しめたのであまり長く感じませんでした。

さてロンドンヒースロー空港といえば、かつてイミグレは必ず長蛇の列、通過するのに2時間くらいかかり(乗継便に間に合わなかったことがあります)2012年のオリンピックの時、ニュージーランドの要人もそれを体験して苦言を呈してましたね。

しかし2019年から日本を含む数か国からの入国者は無人化ゲートを使いパスポートスキャンだけで入国できるようになりました。故障して一時使えなくなり大混乱になったとうニュースもありましたけど。今回は故障もなくほんの数秒で通過でき、これは感動でした!

 

UKを旅行するのに便利なのが外国人向けのBritrail Pass。北アイルランドを除く英国全土の鉄道会社に乗り放題できます。地下鉄やトラムには使えません。

(JR線乗り放題のJapan Rail Passは値上げで不評を買ってますね・・・。)

以前は紙のチケットで最初に乗る列車の窓口で使用開始のactivate のスタンプを押してもらう形式でしたが、最近電子チケットになりました。期間2日から買えるので今回も使いました。2日間のStandardで17900円に手数料220円。Web上でactivateするとPDFがダウンロードされるのでそれを使います。Heathrow Expressも乗れるので混雑している切符売り場を通過できます。ヒースローの駅はチケットやカードをかざす方式の改札しかないので、passでは通過できません。係の方にpassを見せて開けてもらいました。ここだけはちょっと面倒。Paddington駅まで行き、地下鉄 に乗り換え、改札を通さず地下鉄に乗り換えできますが、pass利用なので改札をでて地下鉄Bakerloo line乗り換えました。ロンドン地下鉄はタッチ決済できるクレジットカードで改札通れます。出る時にもタッチするのでそこで料金が確定する仕組みです。Bakerloo lineでPiccadilly Circus駅まで行くつもりでしたが、出た~っ!さすがLondon Tube!ひとつ前のOxford Circus駅で故障発生。しばらく動かないとのアナウンスがあったのでそこで降りてピカデリーサーカスまで歩きました。HRC Piccadilly Circus店はエロス像と噴水のすぐそばにあります。かなり大きいカフェでした。London Piccadilly Circusが入ったシャツやグッズはありませんでした。残念。

                    エロス像

ここでは何も買わず地下鉄Piccadilly LineでKing’s Cross/ St,Pancras 駅へ向かいます。今度は止まらず大丈夫でした。King’s CrossからNew Castle への電車はLNER(London North Eastern Railway)、ここでも自動改札でpassのQRコードでは通過できず。自動でない改札が1つありそこを通過。かなり混んでいて8割方予約で埋まってました。予約席にはReserved の赤ランプが灯るからです。”Available”の緑のランプが見当たらないので”May be reserved later”(これは遠回しに空いてるよってことでしょう)のオレンジランプの席に座りました。途中のヨークで予約客が多く降りたのでその席は緑に変わりました。結局Pass QRコードは車内チケットチェック時に読み取ってもらっただけでした。列車は19:00出発ニューカッスル中央駅21:52着の定時運行。1990-2000年代の全く時刻通り走らない英国列車を経験してるので。これまた驚きでありました。無事に中央駅近くHoliday Inn Express New Castle City Centre チェックイン。

大きな都市はホテル代がばか高い英国ですが、ここは1泊67ポンド(約12700円)。HRCは日曜日22:00閉店なので翌日へ持ち越しです。

当日券を買うとこの日の2本の列車で100ポンド(およそ18800円)超えます。翌日はエディンバラまで行くのでBritrail Passで元はとれました。

 

King’s Englishではcastleの発音はキャッスルではなくカッスルになります。この国でキャッスルというと“キャ~っ!!”と引かれるかもしれません(*_*;

今回のUK訪問のミッションは残っていたGBP50のアメックスのトラベラーズチェックを換金すること。トラベラーズチェックは旅行者が海外で使う小切手。以前は現金と同じように店でも使え、紛失しても再発行が可能で大変便利でした。主題歌“コーリング・ユー”で有名な“バグダッド・カフェ”という1987年の西ドイツ映画では、ドイツからアメリカに旅行に来た夫婦が“支払いはトラベラーズ・チェックでいいかい?”なんてセリフがありました。2014年に販売は終わってます。チェックの発行元は使用されるまで無利息の特別預かり金で計上できるため、発行者にもおいしい商品でした。

2018年に行った時は手数料なしで換金してくれる銀行があったのですが、それも終了しました。RBSロイヤルバンク・オブ・スコットランド)とナットウエストナショナル・ウエストミンスター銀行)の同じグループ銀行です。現在英国内でポンドのチェックを換金してくれるのは、外国送金、外貨両替、個人の小切手換金等の金融サービスの会社のみ。その一つEurochange の支店がニューカッスルのEldon Shopping Centreにあったので、現金化お願いしました。扱いが少ないためか手続きに20分くらいかかり手数料3ポンド引かれ47ポンドの現金を手にしました。Eurochange のHPでは最低手数料5ポンドになっていたので少しお得?こうして10年以上眠っていたトラベラーズチェックは表に1つ裏に4つスタンプを押され無残な姿で葬られました。

 

この日のNCの天気は小雨で、HRCが開く12時まで市内観光。

Castle Keep (ニューカッスル城)     Monument

 

Tyne Bridge               Hard Rock Cafe New Castle

 

New Castleの正式名は New Castle Upon Tyneタイン川の街で、イングランド北東部にあります。川はかなり大きく、川沿いまで坂が続きます。HRCはその川沿い、一番大きい橋Tyne Bridgeの近くにあります。ピカデリーサーカス店に比べると地味でこじんまりしたお店でした。残念ながらシティーTは売ってなかったのでNew Castle Tを買いました。雨が少し強くなってきたので観光は終了。中央駅に戻り12:40エディンバラ行のLNERに乗りました。かなり空いていて”available”が多かったです。北海に面した町ベリックを超えるとスコットランドに入ります。エディンバラ到着は14:15。これも定刻でした。

The Sage   (多目的ホール)                                                                    

エディンバラは5年ぶり4回目です。変わってないですね、相変わらず美しい街です。少し散策してからHRCに行きました。ショップに新しいシティTがあったので買いました。店員さんがこれ最後1枚のMサイズよって言ってました。エディンバラ市内もホテル代高いので、翌日のフライトに備えて空港近くのHoliday Express Edinburgh Airportを予約してました。市内のプリンセスストリート駅から空港までトラムで25分です。

ホテルは空港から歩いて12分くらいの場所なのですが、途中で道間違えて40分くらいかかってしまいました。ホテル周辺は何もないので、買いものは空港内にあるスーパーマーケットです。

 

翌日はいよいよトロムソに出発です。小雨の中歩いて空港へ、Norwegian はここではマイナーなのでカウンターは2つだけ。ライアンエアーはカウンターたくさんあり混んでました。ここはベルガモ空港と違いカウンター手数料は無しなのでしょう。Norwegianは他のLCC同様ボーディングブリッジなしで歩いて前・後方機内に入るパターンです。10分遅れオスロ出発そして到着。降機も同じパターンです。

 

前述の通り、非シェンゲンから入国者が多く通過まで20分以上かかりました。その後セキュリティーチェックもあります。オスロ空港は6年ぶりです。国内線が多いせいかオスロ空港は国内線専用エリアがあります。国際線エリアを探索してから国内線エリアへ。ここはプライオリティパス使えるラウンジがないので文庫本読んで時間つぶすだけでした。トロムソ便も同じパターンで機内へ。トロムソにはほぼ定刻に着きました。空港の外に出るとさすが北極圏、寒かったです。ノルウェー、スエーデン、デンマークの北欧3ヵ国はキャッシュレス先進国、現金は必要ありません。市内行のエキスプレスバスもクレジットカードもタッチ決済。15分で市内に着きました。幸い宿泊予定のEnter Amilie Hotelはバス停のすぐそばでした。

オーロラは?空を見上げても出てませんでした。トロムソはオーロラ観光で有名な街なのです。最北のHRCは21時で閉店なので行けたのですが、暗いのでパス。明日にしましょう。

翌日、朝は小雨、昼頃から晴れ気温9℃、風はあったのですがあまり寒くなかったです。長袖シャツにパーカーでもです。トロムソは小さい街なので海沿いの散歩が一番の観光です。博物館もありますが、ガッカリしそうなのでパス。11時にHRCが開きました。HRCはStorgataというお土産屋やショップが並ぶ大通りにあります。ショップに入ったらシャツはSサイズばかりで種類もあまりありませんでした。それを察したのか、店員さんが、“あと3~4時間で入荷があるからまた来てよ” 了解しました。

トロムソ橋               トロムソから見た本土の山

 

トロムソは島で、橋でノルウェー本土(スカンジナビア半島)と繋がっています。トロムソ橋を越えた本土側には山がありケーブルカーで山頂まで登るとそこからのトロムソの街の眺めがいいらしいのです。行きましょう。高低があり全長2kmくらいあるトロムソ橋を渡りました。ケーブルカー乗り場は橋を降りてからさらに2kmくらい、やっとたどり着いたら、がっ、がぁ~ん!“ケーブルカーは強風の為、閉鎖します。” 確かに橋の上はかなり風が吹いてましたが、そんなに強風ですか?? あきらめて引き返しました。バスが通っているのでそれでトロムソまで戻ろうかと、バス停に行くと案内があり、“City Busの支払いはキャッシュオンリー、クレカでは支払いできません。あちゃ~キャッシュレスの国なのにここだけ現金かよ~。仕方ないですね、また歩いてもどりました。橋上の風は随分弱くなってましたよ。トロムソに戻り今度は市街を散策してホテルに戻りました。17時頃再びHRCへ。朝食の後何も食べてなく長距離移動もあって空腹だったのでHRCの隣にあるアジア料理のお店に入ってみました。こういう店ではヌードルが選ぶと間違いないのですが、写真を見る限りあまりおいしくなさそうなのでfried rice with prawn(えびチャーハンです)にしてみました。お米は日本のそれに近くエビはぷりぷりでとても美味しかったです。 値段はなんと220クローネ(3000円)これが北欧の物価です。HRCは予告通り商品が増えてました。午前中はなかったシティTもあったのでMサイズをゲット。昨晩行かなくて良かったです。ケーブルカーには乗れなかったけど、これでいい感じで旅を終わらせそうです。オーロラは見ることができませんでしたけどね。これで今年は世界最北端と最南端のHRCに到達しました。

 

Thee cable car is closed due to strong wind     ケーブルカー乗り場から見たトロムソ

 

 

翌日は帰国です。トロムソ空港は何にもありません。小さいカフェがあるだけで、土産屋もラウンジもありませんでした。この日のオスロ便、フランクフルト便ともに満席。スカンジナビア航空オスロ便、オスロからの折り返しではなく全然違う所から到着した便でした。オスロ空港では国内線エリアから国際線エリアへ移動します。LH便に乗り換えなのでSASスカンジナビア航空)ラウンジが利用できます。↓ノルウェームンクホルム・ビール、ノルウェー人画家のムンクとは無関係です。ラウンジはこういうビールが置いてあるからいいですね。

 

ルフトハンザに乗るのは2020年2月のマラガ-フランクフルト便以来です。(See 海外HRC紀行2020)その時乗れなかった20:45の羽田便に乗って無事帰国しました。

 

おまけ United Kingdom of GB and NI 紙幣のお話

 

2017年発行の新10ポンド紙幣の顔は英文学界のスーパースター、ジェーン・オースティンです。

今回初めて手にしました。I declare after all there is no enjoyment like reading. (結局読書以外の楽しみなんてどこにもないわ!)オースティンの作品Pride and Prejudice(高慢と偏見) からの引用です。これだけだと読むと素晴らしいと読書好きは思います。しかし文脈ではこれは読書なんてつまらないというイヤミになっているのです。これを語ったミス・ビングリーはこの後、本を放り投げています。この引用は読書を愛するのではなく読書を冒涜しているのに取り上げるとはいかがなものか?と物議を醸しだしてました。ジェーン・オースティンの作品は200年経った今でも広く読まれています。“ジェーン・オースティンの読書会”という小説は映画にもなりました。オースティンは語っています “田舎の村の三軒か四軒の家族、それさえあれば小説が書けるのです。”と。彼女の作品はどこにでもあるような話、誰にもでも起こりうる出来事を題材にしています。だから時を経ても読まれているのではないでしょうか?もちろん好きですよオースティン作品。

 

前回英国に行ったのは2018年の2月で、エディンバラから入ってグラスゴーに1泊して、グラスゴーからエディンバラ空港行のバスを使ってエディンバラ空から出ました。つまりオールスコットランドの旅でした。

トラベラーズチェックを換金したのもスコットランド、渡された紙幣は全てスコットランドの銀行が発券したものでした。だからイングランド銀行が発行したジェーンオースティンの紙幣が手に入らなかったです。この国は連合王国なので“ウチらイングランドじゃないもんね~、だからウチらも紙幣刷りまひょ!”スコットランドでは3つの商業銀行Royal Bank of Scottland, Bank of Scottland, Clydesdale Bankがポンド紙幣を発行してます。北アイルランドでもBank of Ireland, Ulster Bank、そして旧発行銀行だったNorthern Bankを買収したデンマークのDanske Bank がポンド紙幣を発行してます。めちゃくちゃやな。当然スコットランドではスコットランド紙幣が多く出回っていますし、北アイルランドでも同じ。自分も北アイルランド行った時はアルスター銀行の紙幣を使いました。これらの紙幣は国内ではすべてイングランド紙幣と同様に使えます。しかし国外となるとイングランド銀行券以外はお断り、もしくはかなりのディスカウントされた価値で評価されるようです。それはイングランド銀行が日銀と同じ中央銀行だからですね。

ところでトラベラーズチェックより厄介なものもあります。それは旧紙幣。50ポンドの旧紙幣を持っているのですが、これは去年の9月以降使用禁止となりました。日本でも両替できません。イングランド銀行のみ新紙幣に無料で交換してくれるそうです。イングランド銀行(Bank of England)は行ってみたいので、次回はそこで新紙幣に交換をミッションにしたいです。もちろん銀行営業時間中に。

おわり。