久々にヨーロッパ方面に行ってきました。まだ行ってなかったドゥブロニク、ベローナ、ミラノ、ブラツワフ、エレバン、アヤナパのHRCが目的です。初めて訪れた国はクロアチア、アルメニアとキプロスです。
Dubrovnik Verona Milan Wroclaw Yerevan Ayia Napa
1年前に予約していた最後の分5月3日ANA HND-FRA、5月15日MUC-HNDに合わせて旅程組みました。
フランクフルト便は元々4日の深夜12時10分発だったのが航路変更のため3日の21時30分に変更。
変更後の航路は北上してグリーンランドを通るものでフライト時間14時間と長くなりました。それでも過去最長の南アフリカ航空の香港-ヨハネスブルグ(現在廃止)より短いです。
結局13時間50分のフライトでフランクフルトには定刻より早い5時10分到着。
ここからドゥブロニクへ。直行便もありますが高額だったのでオーストリア航空(ルフトハンザの子会社です)の2回乗り換えルートを予約しました。ウイーンとザグレブ経由です。
5/4 FRA-VIE 8:20-9:45 オーストリア航空
5/4 VIE-ZAG 10:10-11:00 オーストリア航空
5/4 ZAG-DBV 14:45-15:40 クロアチア航空(オーストリア航空便で予約)
予約した後に気づいたのですがウイーンでの乗り換え時間はなんと25分。
ウイーン空港でのシェンゲン区域内の乗り継ぎは短時間でもOKなのでこのチケットを売っているのです。それでも最初のウイーン行が遅れると厳しいです。“25分以内乗り継ぎに挑戦してみなはれっ!”みたいな感じですね。とりあえず追加料金なしで指定できる一番前の10C通路側を確保して臨みました。幸いFRA-VIEは遅れず9:40ゲート着。トランスファーの階に出たのが9:44。乗継ゲートの反対側に走ったので2分ロスしましたが、ダッシュでザグレブ行のゲートへ。まだ搭乗の途中でした。席に着いたのが9:55。11分で無事クリアしました。ちなみにZAG-DBVはこれより1本早い11:25の便もあり、11:00定刻着だったのでゲートはファイナルコール中だったのでこれも乗れたかも。さすがにこの乗り継ぎでは予約できません。こちらは待ち時間が長いのでザグレブ空港のラウンジでまったり。
クロアチアは始めてです。1月からシェンゲン協定加盟、通貨もユーロに変更で行きやすくなりました。
なんとドゥブロニクは日本人観光客が多くてびっくりしました。わかっただけでも20組以上です。同じザグレブからの便にも数名いて日本語の会話が聞こえました。空港から旧市街まではバスで移動、片道10ユーロです。
HRCは世界遺産の旧市街のド真ん中にあり、すぐにみつかりました。問題はその日予約していたシネマビューホテル。
前日にメールが来て、“すべてセルフサービスとなっております。入口のパスワードはxxxx、施設のパスワードはyyyy、あなたの部屋番号は1です。鍵は部屋のドア開いていて内側にさしてあります。チェックアウト時は同じように内側に鍵をさしてください。ホテルの場所は美術館の近くの・・・通り。なにかあったらメールしてください。”
この施設、ホテルというより一軒家で4室のみ。周辺には小路にこのような形態のホテル?が何件もあり、目立つ表示板もなくて見つけるのに1時間くらいかかりました。確かにセルフだとコストも抑えられるでしょうが、少なくてもチェックインくらいは“ようこそ”のあいさつくらいあってもいいのでは。でも部屋はバスタブもあって良かったです。ドゥブロニク旧市街は散策だけだと2時間くらいで終わります。翌日はケーブルカーで丘の上まで登り旧市街を見下ろしました。確かに写真映えしますね。セルビアで銃撃事件とかありますが、世界の火薬庫と呼ばれたバルカン半島はとりあえず平和を取り戻したみたいです。
翌日は前日の逆コースでミラノに向かいます。同じくオーストリア航空便で予約
5/5 DBV-ZAG 16:20-17:15 クロアチア航空(オーストリア航空便で予約)
5/5 ZAG-VIE 18:45-19:40 オーストリア航空
5/5 VIE-MXP 20:35-22:00 オーストリア航空
イタリアは好きな国の一つです。
ミラノのマルペンサ空港から中央駅まで電車かバスで1時間かかるのでこの日は空港近くのクラウンプラザ・マルペンサに宿泊。大勢の中国人観光客が宿泊してました。(イタリア経済も中国頼みです。)ウエルカムドリンクで飲んだ赤ワインがとても美味しかったです。
翌日はマルペンサ空港からバスでミラノ中央駅へ。ここからベローナに向かいます。一番早い特急だと1時間13分ですが、いい時間帯がなく各駅電車。2時間で着きました。ベローナ駅は街の南側。中心のブラ広場まで歩いて20分弱。この広場の脇にズラリとレストランが並びます。駅よりの端にあるのがHRC。
他のレストラン同様テラス席があって街に溶け込んでます。観光スポットはこの広場から1km範囲にかたまっています。ここも2~3時間で十分観光できました。ロミオとジュリエットで有名で街ですが、それは後からつけた話で、シェークスピアはベローナを訪れていません。それでもジュリエッタの家は観光客でいっぱいで入るのをやめました。代わりにランベルティの塔に登りました。帰りのミラノ行列車は直行がなく、ボローニャ経由で3時間40分。かなり遠回りですがイタリア鉄道は新幹線並みの時速260kmで走ります。ボローニャも行ってみたくなりました。パロディーソングで有名なアル・ヤンコビック(Weird Al Yankovic)はナックのMy SharonaのパロディMy Bologna を歌いましたが、このボローニャはソーセージです。洋楽好きのたわ言でした。
ジュリエッタの家
ランベルティの塔
ミラノでは中央駅近くのホテルクラブに2泊。ここは当たりでした。午後7時でもまだ明るいのでチェックインしてミラノのドゥオモ近くのHRCへ。中央駅から地下鉄3号線でDuomoへそこから1号線に乗り換えCorducio駅が最寄りです。切符買おうとしてたら、怪しげな?イタリア人が“どこ行くんだ?”Duomoか?じゃ、これ使え。“と2ユーロで切符を渡され改札まで通してくれました。正規金額2.2ユーロです。帰りはDuomo駅からでしたがここでも同じことが起こりました。翌日は地下鉄使わず歩いたので自販機で切符買うことはなかったです。ミラノのドゥオモはまさに壮大の一言です。HRCはドゥオモとスフォルツァ城を結ぶダンテ通りにあってベローナと同じくテラス席中心の店です。ミラノ観光は日曜日だったのでDuomo周辺は観光客や地元民であふれていました。悪名高いスリにもあいませんでした。ブレラ美術館に行きたかったのですが、なんとチケット売り切れ。代わりに”若い貴婦人の肖像“が有名なポルディ・ベッツォーリ美術館で絵画鑑賞しました。ミラノとベローナは初めて訪れました。どちらも良かったのですが、個人的には観光地としては何度か行っているローマ、フィレンツェ、ベネチアの方がいいですね。
ミラノのドゥオモ スカラ座
翌日はポーランドのブラツワフへ。ミラノのベルガモ空港から格安LCC Ryan Air の直行便
5/8 BGY-WRO 10:00-11:45
オプション無しの手荷物Small bag 一つ(40x25x20通常のバックパックサイズです)で予約しました。
ミラノ・ベルガモ空港はミラノの北にあるベルガモ市にある空港でライアン航空のハブの一つです。前日ライアン航空から、カウンターでチェックインするとサービス料55ユーロかかるのでオンラインアプリをインストールしてチェックインしなはれ!のメールが届きました。はったりでもなさそうなのでオンライン・チェックインしました。空港チェックインカウンターにはだれも並んでいなかったのでサービス料は本当なのですね。ミラノ中央駅から直行バスに乗り、立派な高速道路を走り50分で着きました。プライオリティパスでラウンジも使えます。コーヒーはホテルでもラウンジでもコーヒーメーカーで淹れるのですが、さすがイタリア、カプチーノがめっちゃおいしい。ブラツワフにはほぼ定刻で到着。
ブラツワフはポーランド語読みですが、英語ではWroclaw スペルに引っ張られてロックローとかラックローとか読んでしまいそうですが、ウラツラウに近い発音です。じゃ~ワルシャワはどうなのよっ?
Warsawはそのままウオーソーです。地名は難しいですね。
ブラツワフはオドラ川の中州から発展した街で、妖精像が有名です。妖精像は元々社会主義時代の学生運動のシンボルだったそうです。とても落ち着いた街並みです。HRCは旧市街広場にあってこちらもテラス席が中心。ヨーロッパはこういうスタイルが主流なのですね。ポーランドはここだけなので空港でUSD10だけPLN(ポーランド・ズウォティ)に両替しました。空港バス代です。半日観光を満喫して次の目的地アルメニアの首都エレバンへ。
LOT Polish Airlines
5/8 WRO-WAW 18:10-19:10
5/8 WAW-EVN 21:45-03:20 5/9
アルメニアはシェンゲン圏ではないのでワルシャワでイミグレを通って圏外にでます。ラウンジではポーランドビール、美味しいですよ。ポーランドの英語新聞によるとポーランドから英国への移民増加がBrexit の一因となりましたが、現在両国の関係は良好でポーランドへの投資が増えているとのことです。
エレバン到着は深夜になりましたが、幸先よくArrival Hall で英語版エレバンマップをもらいました。これとっても役立ちました。7時まで空港で過ごしバスで市内の共和国広場へAMD300(およそ105円)と格安。アルメニアは親ロシアの国ですが、ロシア離れが進んでいます。最近ニュースになったナゴルノ・カラバフ紛争。ナゴルノ・カラバフは隣国アゼルバイジャンの中にあるアルメニア住民が住む自称自治共和国。アゼルはここは自国の地と主張しているので紛争がおきているのです。同じイスラム国のトルコがアゼルを支援、ロシアがアルメニアを支援だったのですが、2020年の紛争ではロシアは何も助けてくれなかったのでロシアへの信頼は失墜したと大統領が言ってましたね。現在アルメニアは隣国であるトルコとアゼルバイジャンとは外交がありません。
ヤフージャパンは欧州地域でのサービスを停止したのでアクセスできませんが、ここではコーカサスなのでアクセスできました。モスクワに行った時、アルメニア料理の店でアルメニアン・ヌードルを食べたのですが、今回このヌードル見つけられなかったです。うどんみたいなものですが、あれは幻の料理だったのでしょうか?
カスケード かすかに見えるアララト山
アルメニアは独自の文字を使っているので外国人には大変かと思いきやすべての道路に英語表示ありました。HRCは共和国広場から徒歩数分、すぐ近くに賑やかなノーザン・アベニューがあるので、それに比べちょっと落ち着いたプーシキンアベニューに建っています。アルメニアにはマクドナルドもスタバもありませんが、ハードロックカフェは健在でした。エレバン観光のハイライトはカスケードという巨大階段を上る展望スポット。5月10日は天気も良く霞んではいましたが遠くにアララト山が見えました。エレバンは街中いたる所に水飲み場があるのでミネラルウォーター買う必要なし。共和国広場にあるセブン・スプリングスはその名の通り、7つの噴出口から常に水が噴き出している小洒落たデザインです。共和国広場のライトアップはなかなか日が暮れず20時を過ぎてやっと灯りがともり鑑賞できました。アルメニアの人達は真面目で誠実そうでとても好感持ちました。これでコーカサス3ヵ国(ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニア)制覇しました。どこも魅力的でお勧めします。また評判通り美人が多かったですが、これは隣国の美人王国ジョージアには及びませんでした。
セブン・スプリングス ライトアップされた共和国広場
次のフライトは翌11日の午前4時30分発。かなり早く22時に空港へ。文庫本読んで時間つぶし。チェックインが午前2時からだったのでラウンジで長く過ごせました。アルメニアはイタリア等ユーロ圏かより2時間早いで時間帯です。
ギリシャのエーゲ航空(Aegean Airlines)でアテネ経由でキプロスに向かいます。エーゲ海は英語でAegean Sea 自分と同じ年代の方にはジュディ・オングの“魅せられて”の♪Wind is blowing from the Aegean でお馴染みですね。
アジーアン、またはイジーアンと発音します。いずれもジーを強く。エーゲ航空のCAさんはイジーアンでした。そうなるとthe Aegean Sea は“じじい”あんシー。
5/11 EVN-ATH 04:30-06:25 ATH アテネ
5/11 ATH-LCA 10:25-12:05 LCA ラルナカ
地中海の東に浮かぶ島国キプロスはEU加盟、通貨はユーロなのにシェンゲンに入ってないちょっと面倒くさい国です。
乗り継ぎのアテネ空港では非シェンゲン国からの非シェンゲン国扱いとなり、キプロスで入国審査があります。キプロスはギリシャ語読みで英語ではCyprus サイプラス。かつて英国の支配下にあったので英連邦のメンバーです。公用語はギリシャ語ですが英語が通じ、英国や日本と同じく車は左側です。そのため日本の中古車が売れる国です。そして全方位外交でロシアやアラブ諸国から投資が多かったのですが、ウクライナ侵攻でロシア富豪保有資産はUAEに移されたそうです。首都ニコシアには空港(かつてはあったのですが、現在はその敷地に国連キプロス平和維持軍本部があります。)がないので国際線のほとんどはラルナカに発着します。空港から市の中心ラルナカマリーナまでバスでおよそ20分2ユーロで行けます。このマリーナ近くに宿をとりラルナカ観光。と言ってもほとんどビーチだけです。キプロスで人気のビーチタウンはアヤナパAyia Napa。欧米から多くの旅行者が訪れます。翌日はそこにあるHRCへ。ラルナカからアヤナパまでIntercity bus で約50分。片道4ユーロ、往復7ユーロ。海岸線を東に向かいます。Ayia Napa Square で降りるとすぐそばにHRC。立地いいですね。I Love Ayia Napa の像もここにあります。観光ポイントはこの広場周辺に集まっています。ビーチは賑わっていますが、高級ホテルが並ぶのはちょっと離れたNissi BeachでWater Worldというアトラクションもあります。晴天で30℃以上ありましたが、蒸し暑くないので快適でした。
旅行最終日は首都ニコシア(ギリシャ語でレフコシア)へ。ラルナカからバスで1時間くらい。料金はアヤナパ行と同じです。島の北側への移動です。ニコシアの旧市街は城壁で囲まれていて歴史的建物みたいな門が2つあります。北側は1974年からトルコが占領し国家承認しておる北キプロストルコ共和国です。北もここを首都にしているので一つの都市が2つの国?の首都として分断している状態です。南北分断線は国連が管理するグリーンラインという緩衝地帯です。2004年から検問所(クロスポイント)を通れば自由に行き来できます。検問所前でやめときました・・。南北統一にはキプロス共和国の方が及び腰みたいですね。経済格差が大きくトルコ人が住む土地などお荷物にすぎないと思っているのかもしれないです。おしゃれなカフェ、お土産店が並ぶLedras Streetがバスの終点Solomou Squareから検問所を結ぶメインストリート。古い町並はライキ地区、教会も多くあり歴史を感じさせる街でした。それほど大きくないので、旧市街は歩いて十分に回れました。政府の建物や企業のオフィスは城壁の外にありそっちは近代的です。
リバーティモニュメント 検問所
この向こう側が緩衝地帯
旅行はこれにて終了。翌日はエーゲ航空、アテネ経由でミュンヘンへ。今度はアテネで再度シェンゲン入国手続きが必要です。帰国のミュンヘン-羽田はトルコやイラン上空を飛ぶ南でロシアを迂回する航路でした。
おまけ 海外ATMのお話。
海外旅行で使うお金はトラベラーズチェックという時代がありましたが、今やクレジットカードが全世界で使えるし、現金が必要場合はVISAやMaster Cardのデビッドカードを使えばどこでもATMでお金を引き出すことができます。現地言語のATMでもカードを入れると英語を選べる画面が出てくるのでかなり使いやすくなっています。しかしATMによっては金額が自由に選べなかったり、手数料が発生したりします。手数料がある場合は最初の画面でこの取引にはxxxの手数料が発生しますがacceptしますかのメッセージがでてきます。たいてい少額なので了承。あえて手数料無しのATMを探したりはしませんでした。今回ベローナの駅でATMを使おうとしたら最後の画面で50ユーロ引き出しに対して手数料3ユーロとEuronetによる為替レートのマークアップ12%で合計JPY9,160の表示。これをacceptするか declineするか決めてくださいのメッセージがでてきました。ぼったくりのような金額なのでDecline 他のATMを試しても同じ結果でした。調べてみると法外なマークアップを要求しているのがEuronet Global という外国送金とかATMとかpayment solution を全世界で提供している会社でNASDAQに上場しています。
Tikker : EEFT イタリアでは駅や空港、街中のコンビニとかにあるATMはほとんどこのEuronet Global のネットワークを使用してるみたいでした。キプロスもこのATM多かったです。こうなるとEuronet Global networkに入っていないATMを探したくなります。大手のグローバルバンクではないローカルの銀行ならと踏んでホテルの近くにあったキプロスのNational BankのATMを使ったらビンゴ!手数料なしで引き出せました。きっとEuronetのATMネットワークは世界中の空港や駅にはびこっていると思われるので、急ぎじゃないまたはEEFTの株主でなければ、市中の銀行でEuronet表示なしのATMを使うことをお勧めします。エレバン空港のAmeriBankのATMも手数料なかったです。
ちなみにUSドルはアメリカのATMは必ず手数料が発生するので日本で買っておくのが得策です。
おわり。