チュニジアとエジプトのシナイ半島に行ってきました。(HRC Port El Kantaoui, Nabq, Sharm el Sheikh)



Port El Kantaoui Nabq Sharm el Sheikh
日程は
9/19 NH203 HND – FRA 21:40 - 05:45 9/20
9/20 LH1322 FRA – TUN 09:25 – 10:45
9/23 MS844 TUN – CAI 11:00 – 15:55
9/23 MS028 CAI – SSH 21:25 – 22:25
9/24 MS029 SSH – CAI 22:30 – 23:40
9/25 LH587 CAI – MUC 03:25 – 06:25 コードシェア便MS9010
9/25 NH218 MUC – HND 11:15-06:55 9/26
NH (ANA) LH (Lufthansa) MS(Egypt Air) 往復シェンゲンに入らずに乗り継ぎです。
最初の目的地チュニジアのチュニスにはほぼ定刻に到着。チュニジアは今回が初めてです。チュニス・カルタゴ空港は市内まで8kmと便利な場所にあります。空港からのタクシーだけは値段をふっかけるという情報が多々あったので、出発ロビーで客を降ろしたタクシーを拾えるのでは期待して出発ロビーに向かいました。しかしそこで客引きに会い、料金はメーターだと説明を受けたので信用して乗ることにしました。普通に市中を走っているタクシーです。予約してあるホテルは市街なのでそれほどかからないと踏んでいたのですが、メーターは途中で止まりこれはヤバいぞ~。到着すると突然メーターが跳ね上がり、USD45請求されました。これ高さすぎやろっ!と言ったら。根拠?となるTariff表を見せられ渋々支払いました。どう考えてもこの距離ではボッタくりに間違いありません。ちなみ帰りの市内から空港は(チュニジアディナール)TND7 は400円弱でした。

まあ、こういうこともあるのが海外旅行です。ホテルにチェックイン後、切り替えてさっそくチュニス観光を始めました。現地の人はTunis を”トゥニス”と言ってました。観光と言ってもめぼしい観光スポットはメディナ(旧市街)と呼ばれる数々の露店を連ねる迷路のような場所しかありません。メディナ探索はアラブ圏の国の定番アクティビティーだと思います。春巻きを大きくしたような食べ物の名前は不明ですが、売っている店が多いので少し食べ較べしてみました。何が入っているかもよくわかりませんでしたが、とにかく安いしお腹もふくれます。味はどれもイケてました。チュニジアはアラビア語とフランス語が使われているので首都でも英語はほぼ通じません。店先に出ているのを指さして買ってました。


フランス通り Rue de France



大聖堂
翌日はチュニジア第3の都市で観光地のスースに向かいます。チュニス鉄道駅近くのホテルスイスに泊まったので列車で行くことにしました。現在チュニス - スースはかなり削減され往復4便だけ。朝一の6:05の列車は定刻出発でしたが、到着は30分遅れの9:00。料金は片道TND8.10(350円)と激安です。

スースから北に9kmにリゾート地ポート・エル・カンタウイにハードロックカフェがあります。スースのビーチエリアから観光列車?がポート・エル・カンタウイのマリーナまで運行しているのでそれに乗るのを楽しみにしてました。4両編成なのですが、乗客は自分だけ。運転手兼ガイドは英語が話せるので、客呼んでくるから待っていろとのこと。1時間待ちましたが、ことごとく集客に失敗してました。“こりゃ、だめだ。開店休業だなっ”と見切りをつけ他の手段を探します。スースはとてもコンパクトなので、メディナの近くにバス乗り場とタクシー乗り場があるのでそちらに移動。バスも30分待っても来なかったので、乗り合いタクシーに。すぐに客が埋まったのでポート・エル・カンタウイまでGO。ここが一番マリーナの近くという場所で降ろしてもらいました。すぐ近くの大通りに“Hard Rock Café 2km this way”の看板が。これはラッキー。ゴルフコースや高級ホテルが散在する道を歩いて無事到着。まさにリゾート地の店って感じでした。ショップはグッズ薄でCity Teeは無し、唯一男性用でサイズがあったクラシックTだけ買いました。土曜日の午後、意外にもレストランはランチのお客さんが続々入店していました。マリーナがこの地区の入り口で賑わっているらしいのですが、HRCはそこから約3km離れています。観光列車でマリーナへ、そこで観光してからHRCに行く予定だったのですが、逆コースでマリーナに行っても観光列車でスースに戻れないので、偶然近くに停まっていたタクシーに乗ってスースに戻りました。ここまでの道中、流しのタクシーは拾えなさそうだったのでこれはラッキーでした。料金はTND20およそ800円也。


開店休業の観光列車


HRC Port El Kantaoui
しかし欧米客で賑わうという真のポート・エル・カンタウイ観光はできませんでしたが、代わりにスース観光に時間を使いました。とても素敵な街でチュニスよりはるかに良かった。気温は33℃ですが、海から穏やかで極上の風が流れ、とても気持ちよかったです。スースのメディナは歴史的建造物も多く世界遺産になっています。観光地だけあって英語もある程度通じます。ここをざっくり観光して、チュニスでは見かけなかった英語メニューを出しているカフェも多く、そこで地中海で獲れた魚料理とビールを頂きました。チュニジアはトルコやインドネシア同様、イスラム教国でもお酒には緩いので国産ビールがあります。Celtiaという一銘柄だけですが、これがとてもおいしくて2瓶飲み干しました。


スースのメディナ

Celtia beer
後は15:20発のチュニス行最終列車でチュニス帰るだけです。ELOの♪Last train to London Just heading out Last train to London Just leaving town ♬をTunisに変え口ずさんで列車を待っていました。しか~し、1時間経っても、2時間経っても、3時間経っても・・・列車がきません。もちろん〇時間遅れますのアナウンスも無し。駅員は英語話せず回答なし。駅のホームには5~60人が列車待ちでほとんどがチュニス行ということまではわかりました。列車の遅れは日常茶飯事なのでしょう。みなさまの不平も言わずまだかまだかと待っている姿に打たれ仲間に加わることにします。どれくらい遅れるのか情報があれば、バスとか乗り合いバスという別の手段もありなのですが、それすらないのでここはひたすら待ち徹します。線路は街中を通って南に延びているのですが、この駅は登りも下りも同じ方向から入るらしく、18時頃到着した列車はチュニス方向から来てそこから引き返し逆方向に向かう線路に入るらしいのです。間違って乗ったら大変なことになっていたでしょう。他のチュニス行客が乗らなかったので安心はしていましたけど。そして待つこと5時間以上、またチュニス方面から列車がホームに入ってきます。スースは通過駅なのでチュニス行の列車は反対方向から入ってくるとわかりやすいのですが・・・。駅ではこれはどこ行きですのアナウンスメントもないので、何人もの乗客に“これ本当にチュニス行だよね?”と確認して乗りました。午後8時50分、めでたく列車はチュニス方面に向かって走り出しました。結局チュニス到着は午後11時を過ぎていました。日本でこんなに遅れたら乗客はブチ切れですよね?でもこの国の人達は怒りもせずひたすら待つのです。自分も怒りはわきませんでした、逆にこの国の人達の価値観を共有できた気がして良かったと思っています。これまでに遅延や欠航等のトラブルは多々経験済みです。終わってみればトラブルも旅のいい思い出の一つです。
翌日、チュニジア最終日は世界遺産カルタゴ遺跡へ。カルタゴは紀元前海上貿易で栄えたフェニキア人が作った街、チュニジアで一番有名な観光地です。観光スポットはこの地区に散在しています。遺跡ファンではないので2~3に絞って観光することにします。チュニスの東側、海に近いチュニスマリン駅からTMGという郊外列車で30分のカルタ―ジュ・ハンニバル駅が中心みたいところです。しかしこの日は郊外電車が運休。が~ん(>_<)
振替のバスでカルタゴを目指すことにしました。バスは駅には停まらないので、少し離れたカルタゴ文化センターが見えてきた辺りでバスを降りました。バスは線路に沿って走っていたのでハンニバル駅っぽいところはすぐに見つかるかと思いきや、通り過ぎて2駅先のアミルカル駅まで歩いてしまいました。あわてて戻って無事ハンニバル駅発見。カルタゴ(Carthago)はラテン語読みで、フランス語や英語ではカルタ―ジュ(Carthage)みたいです。駅から北東に登りビュルサの丘へ。丘の頂上サンルイ教会周辺を散策。丘は低いのでそこからは海は見えません。その後丘を下って駅から南西の海側にあるアントニヌスの共同浴場へ。入場料はTND12。よくもまぁ~こんなに大きな風呂場を作りましたね~フェニキア人さんって感じでした。地中海をバックに確かにフォトジェニックな場所ではあります。近くには立派な大統領官邸もありました。この日もたくさん歩いたのでローマ人の住居はパスしてチュニスに帰ることにしました。マリン駅までTND11。これほど安いと空港から料金がいかにぼったくりか痛感しました。これにてチュニジア観光は終了。明日からのエジプト行に備えます。今回宿泊したホテルスイスは3泊で21,000円。小奇麗な客室で快適に過ごせました。Wifiがまともに使えたのはここだけでした。

サンルイ教会



アントニオヌスの共同浴場
チュニジアも2024年選挙イヤーの国です。2010年のアラブの春の口火を切ったのがこの国です。
独裁政治から民主的な憲法制定など民主化が進められていて唯一の成功例と言われていますが、経済はそれほど良くなっていません。大統領選は10月6日。有力な対抗候補者がマネーロンダリングで逮捕されたりして、現職有利の状況みたいです。
翌日のカイロ行きのエジプト航空機はシートモニター付き。ミュージックプログラムはマドンナのRay of Light (4曲だけ)、ブルーノ・マーズの24K Magic(4曲だけ) Led Zeppelin Ⅳ(Untitled) (4曲だけ)しか知っているものがなかったです。Euro Mixと Classic Rockというオムニバス企画も最近の曲だけ。ただこのプログラムが聴けるのは言語選択で英語を選択した時のみ。アラビア語を選ぶとこのプログラムに代わってエジプトのアーティストばかり。映画も英語だとハリウッド映画中心ですが、アラビア語だとエジプト映画が満載。信仰上よろしくないものは見せない、聞かせないのでしょうか?それにしてもどうやってこのような設定またはプログラムできたかは不明です。というわけで飛行中は文庫本読みながらゼッペリン繰り返し聴いていました。A面(古い!)の4曲です。
“Black Dog” “Rock And Roll” ”The Battle of Evermore” “Stairway to Heven” 超有名な“天国への階段 Stairway To Heaven”より2曲目の“ロックン・ロール”がいいです。
エジプトは2回目です。前回は15年前の2009年でした。当時も今も空路カイロで入国する場合は空港でアライバルビザを取得できます。15年前はこのビザを発行委託されてたのがフランスの銀行BNP Paribas で簡単な申告書とパスポート提出し代金を払うとパスポートにEntry VISAのスティッカーを張り付けて返してくれるシステムで、窓口は混んでいてもらうまで1時間弱かかったことを覚えています。今回はちゃんとBank of Egyptと Banque Misr、エジプトの銀行が請け負っています。窓口でUSD25を支払うとスティッカーをもらえるので自分でパスポート貼り付けと超簡単になっていて感動しました。前回はカイロ、ハルガダ、シャルムエルシェイクを回りましたが、今回はシャルムエルシェイクのみ。カイロで国内線に乗り換えシャルムエルシェイク空港へ。15年前はなかったターミナル2に到着。ここから北部にあるこれも15年前にはなかったHRC Nabqがあるリゾート地ナブクへ向かいます。


HRC近くのAuroa Oriental Resort Hotelを予約しました。空港から車で10分くらいの近さですがタクシー代はUSD20でした。Nabqの街はホテルやカジノが乱立する華やかな街、夜中もピカピカでした。客で賑わうハードロックカフェ横目にホテル到着。訪問は明日にします。
このホテル、巨大でプライベートビーチも広いです。グランドフロアーにある朝食会場レストランの目前には大きな庭になっていてプールが2つ続きそこを超えれば紅海のビーチです。


ナブクのビーチ
開店10周年のHard Rock Café Nabq 10時開店直後だったのでだれもいませんでした。周辺はスーパーマーケットやショッピングモールもありました。



HRC Nabq
ここから空港をはさんで南に22km のNaama BayにあるHard Rock Sharm el Sheikhへ移動します。El-Salamという大きな道路がナブク、空港、ナアマベイを繋いでいます。この道路とからカフェまでは歩行者専用道。15年前はカフェやレストランがずらりと並んでいたナアマベイを代表する繁華街だったのですが、今やほぼ全部閉店になっていてまるでゴーストストリート。道の終わりにあるHRCだけが残っている状態です。なんなんでしょうね?この変わり果てた姿は。そこからさらに進むとビーチです。幸いビーチ沿いの道は15年前と同じくカフェやレストランが並び賑やかで安心しました。ハードロックカフェはこんな感じです。街もカフェナブクに負けてます。


ナアマベイの歩行専用道 結構長いです。


HRC Sharm el Sheikh

ナアマベイのビーチ
エジプトは通貨のエジプトポンドが円より弱いので、円安でも行ける旅行先として人気があるみたいですが、さすがにシナイ半島では見かけませんでした。
ナアマベイは日差しが強いけど風が心地よくて数時間気持ちよく過ごせました。旅はこれにて終了。

ターミナル2のオブジェ カトリーナ山もかすかに見えます。
帰りの便もターミナル2から出発です。ここはチェックインカウンターホールに入れるのは出発2時間前からで搭乗前と同じセキュリティチェックも行われます。テロ対策だから仕方ないです。カイロ空港で国際線への乗り換えは専用イミグレがあってそこで出国手続きでした。
今回のTシャツ エジプトはシティTありました!



Rock And Roll / Led Zeppelin

レッドゼッペリンは今でも世界中にダイハード・ファンが多い偉大なるハードロック(ヘヴィメタル)バンドです。
メンバーはRobert Plant (vocal) Jimmy Page (guitar) John Paul Jones (bass & Keyboard) John Bonham (drums)
ドラムのジョン・ボーナムは1980年に亡くなっています。
Rock And Roll は一番売れたアルバムLed Zeppelin Ⅳ収録曲。まさにハードロックの古典のような曲で彼らの人気曲の一つです。8月に亡くなった作家・大崎善生さんもこの曲が好きで、2003年に「ロックンロール」 を小説のタイトルにして発表しています。2作目執筆のためにパリのホテルに籠る中年作家が主人公。ロックンロールという小さな小石をポケットに入れ生きてきたこの作家に訪れた奇跡が起こす切なく清々しい恋物語ってとこでしょうか。大崎さんのゼッペリンの名曲Rock And Rollへの思いが込められた作品です。自分は大崎善生作品のファンで2001年から2012年まで出版されたものは全部読んでいます。「ロックンロール」のパリもそうですが、「ランプ・コントロール」はフランクフルト、「アジアンタムブルー」はニース、「エンプティ―スカイ」はソウル、「ユーラシアの双子」はパリとリボン等海外を舞台にした作品が多いのも胸に刺さりました。
小説の処女作「パイロットフィッシュ」 2作目の「アジアンタムブルー」その後10年後に発表された「エンプティ―スカイ」は恋愛3部作(または月間エレクト3部作)と呼ばれ、主人公、月刊エレクトというアダルト雑誌(いわゆるエロ本)の編集長・山崎が繰り広げる悲喜こもごもの恋愛物語は秀逸です。「パイロットフィッシュ」と 「アジアンタムブルー」は大好きな作品です。たっぷり泣かせてもらいました。当時は札幌の村上春樹と賞賛されていました。しばらく作品を出していなかったのは闘病だったからですね、ご冥福をお祈り申し上げます。
おわり。